“スタッフが辞めない”クリニックの作り方とは…?

クリニック内のスタッフが定着しているクリニックと、始終入れ替わっているクリニックとがあります。

患者さんの目から見ても、クリニックにとっても、スタッフが始終入れ替わるということは、決して良いことではありません。スタッフがすぐに辞めて入れ替わるということは、そこになんらかの問題点があるはずです。

何が問題となっているのか、院長はしっかりと考えておられるでしょうか?

 

クリニックの場合、給料その他の労働条件についてはそれほど大きな違いがあるわけではないので、そのことが原因で人が沢山辞めていくというケースは少ないです。

 

辞めていく理由の一番は、院長先生とスタッフとのコミニューケーション不足ということが考えられます。

「一生懸命働いているのに、先生からは評価されていない」と考え、注意されたのをきっかけにやめてしまうというパターンです。

 

・イライラして、スタッフに八つ当たりをしていないでしょうか…」?

・きちんと言葉にして感謝を伝えているでしょうか…」?

・問題があるのは、自分ではないのかと認識なさっておられるでしょうか…」?

 

私は、毎日3分でも5分でも、一人一人と話をすることと、月に一度、スタッフ全員と30分くらいの個別面談を行い、スタッフが考えていることに耳を傾け、自分が考えていることを伝える機会を作ることをお勧めしています。そして院長先生は、自分にきちんとフィードバックをもたらしてくれるコーチをつけることです。

 

院長には、皆何も文句が言えず、それが結果として黙って辞めるということになります。クリニックの中に、

「コミュニケーションを専門とした人」を入れ、スタッフの声を吸い上げる仕組みを作るのです。

 

それには、恐縮ですが、開業コンサルタントや税理士・社労士といった職業の方々では請け負えない役割です。

それはコーチの仕事です。また、クリニック全体としての共通の目標を作り、理念を掲げることです。スタッフ自体がそのために何をしたらいいのかと自発的に考えるようになり、仕事に対するモチベーションが上がり、

その結果仕事が楽しくなっていくという良い循環が生まれて来ます。

 

「対話に溢れた、活き活きと明るく楽しい職場作り」これがスタッフ定着のキーワードです。

 

 

 

 

 

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